高齢者の皆さまへ:熱中症を防ぐために大切なこと
- 博 芋生
- 7月13日
- 読了時間: 3分

皆さん、こんにちは。連日、厳しい暑さが続いていますが、今日は特に日差しが強く、外に出ると肌を刺すような暑さを感じます。大牟田市もこれから本格的な夏を迎えますので、高齢者の方々の熱中症対策は非常に重要です。
高齢者は、体温調節機能や水分保持能力が低下しているため、熱中症のリスクが特に高くなります。以下のポイントを日常生活に取り入れて、暑い季節を安全に過ごしましょう。
1. 室内環境を快適に保つ
エアコンは我慢せずに使用しましょう。室温28℃以下、湿度60%以下が目安です。
扇風機や換気扇を併用し、空気の流れを作ることも効果的です。
すだれや遮光カーテンで直射日光を防ぎましょう。
エアコンのフィルターは定期的に掃除し、効率よく冷やせるように。
2. 水分と塩分の補給を意識的に
のどが渇く前に、1日1.2リットルを目安に水分をとりましょう。
起床後、入浴前後、外出前後など、タイミングを決めて飲むと習慣化しやすいです。
汗をかいたときは、経口補水液や塩分入りの飴などで塩分も補給を。
利尿作用のあるお茶やコーヒーは控えめに。
3. 服装と外出の工夫
通気性の良い、吸汗速乾素材の衣類を選びましょう。
外出時は帽子・日傘・サングラスを活用し、日陰を選んで歩きましょう。
午前10時〜午後2時の外出はなるべく避け、涼しい時間帯に行動を。
4. 体調管理と周囲の見守り
体調がすぐれないときは無理をせず休むことが大切です。
一人暮らしの方は、定期的に家族や近所と連絡を取り合いましょう。
「水分とってる?」「エアコンつけてる?」などの声かけが命を守ります。
5. 熱中症対策グッズの活用
ネッククーラーや冷感タオルで首元を冷やすと効果的です。
温湿度計を部屋に設置し、数値で暑さを把握しましょう。
冷感インナーやアイスベストなども、外出時におすすめです。
🔶高齢者の熱中症対策:さらに知っておきたいポイント
持病や服薬との関係に注意
利尿剤や降圧剤を服用している方は、脱水になりやすいため特に注意が必要です。
かかりつけ医に相談し、夏場の水分・塩分摂取の目安を確認しておきましょう。
糖尿病や心疾患などの持病がある方は、症状が熱中症と似ていることもあるため、早めの受診が大切です。
🔶 認知症のある方への配慮
暑さやのどの渇きを自覚できない・伝えられないことがあります。
定期的な声かけや、飲み物を目の前に置くなどの工夫が有効です。
エアコンの操作が難しい場合は、自動運転設定やタイマー機能を活用しましょう。
🔶熱中症警戒アラートとは?
熱中症警戒アラートは、暑さ指数(WBGT)が非常に高くなると予想される地域に対して、環境省と気象庁が発表する注意喚起です。特に高齢者や乳幼児など、熱中症にかかりやすい方は要注意です。
1.アラートが出たらどうする?
外出や運動は原則中止し、涼しい室内で過ごしましょう。
エアコンを積極的に使用し、室温・湿度を管理。
こまめな水分・塩分補給を徹底しましょう。
周囲の高齢者や一人暮らしの方に声かけを行いましょう。
2.最新情報の確認方法
環境省の熱中症予防情報サイトで、地域ごとのアラート発表状況を確認できます。
メール配信サービスに登録すれば、アラート情報を受け取ることも可能です。
※本資料は以下の情報をもとに作成しています。
出典・参考文献
厚生労働省「高齢者のための熱中症対策リーフレット」(2021年版) https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/pdf/heatillness_leaflet_senior_2021.pdf
環境省 熱中症予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_pr.php
総務省消防庁 熱中症関連情報ページ https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post3.html
熊本県天草市本渡町



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